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採集フォームを開くと、アプリは自動的に端末の GPS を使って現在地の座標を取得します。座標が確定すると、その場で逆ジオコーディング(座標→住所変換)が実行され、住所フィールドへ自動入力されます。

取得される情報
項目内容
緯度 / 経度10進数表記(例:35.68913°N, 139.70183°E)。精度は端末と衛星捕捉状況に依存。
標高GPS 受信機報告値(m)。山岳部では誤差が大きい場合あり。
住所Nominatim API(OpenStreetMap)経由で取得。ネットワーク必須。
地点 IDL-YYYY-NNNN 形式で自動採番(例:L-2026-0001)。
座標の手動補正

地図ピンを長押しするとドラッグモードに切り替わり、ピンをずらして正確な採集地点を指定できます。確定すると緯度・経度・住所が補正後の値に更新されます。林内など GPS の精度が落ちる環境での細かい位置補正に活用してください。

💡 オフライン時の動作 GPS 座標の取得はオフラインで機能します。住所変換はネットワーク不要ですが、電波がない場合は「座標のみ」の状態で保存されます。後からネットワーク接続時に住所を補完することはできません(再入力が必要)。
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採集した標本ごとに記録を作成します。一つの「地点(Location)」に複数の「標本(Specimen)」を紐付けることができ、同一地点での複数標本の採集に対応しています。

標準入力フィールド
フィールド説明
地点名任意の採集地点名(例:裏山南斜面)。省略可。
採集日時デフォルトは現在日時。過去日時へも変更可能。
採集者採集者名(テキスト入力)。設定で初期値を設定可。
種名同定名または仮名(テキスト入力)。
採集方法スウィーピング・ビーティング・灯火・手採りなど自由入力。
標本番号S-YYYY-LLLL-NN 形式で自動採番。印刷成功時に確定。
メモ自由テキスト。
📌 印刷先行方式 標本番号はラベル印刷が完了したタイミングで確定・インクリメントされます。登録だけして印刷しなかった場合、同じ番号が次の登録に使われます。これにより番号の飛びを防いでいます。
履歴・一覧の操作

「履歴」画面では地点ごとに採集記録がグループ表示されます。地点をタップすると標本一覧が展開され、各標本の詳細・写真・動画・音声を確認できます。地点の長押しで複数選択→まとめて削除・エクスポートも可能です。

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Brother P-touch Bluetooth モデルと BLE(Bluetooth Low Energy)で接続し、その場で標本ラベルを印刷します。接続は自動で確立され、次回以降はペアリング済みプリンターへ自動再接続します。

対応プリンター
機種状態備考
PT-P910BT✅ 動作確認済み36mm テープ対応。推奨機種。
BLE 対応の他モデル⚠ 未確認PT-P300BT 等。動作する可能性あり。
USB 接続モデル❌ 非対応Bluetooth がない機種には対応しない。
接続手順
1
プリンターの電源を入れる起動後すぐに BLE ペアリング待機状態になります。
2
アプリの印刷ボタンをタップ採集フォームまたは印刷設定画面から印刷を実行すると、アプリが自動でプリンターをスキャン・接続します。
3
ラベルが出力される通常 3〜10 秒で印刷が完了し、ラベルが排出されます。
⚠ Android 12 以降の注意 Android 12(API 31)以降では Bluetooth 接続に「近くのデバイス」権限が必要です。初回接続時に権限ダイアログが表示された場合は「許可」を選択してください。権限を拒否すると接続できません。設定 → アプリ → FieldLabel Collector → 権限 から後から変更できます。
印刷設定画面の各項目
設定項目説明
テープ幅12 / 18 / 24 / 36mm から選択。プリンターに装着中のテープ幅に合わせてください。
レイアウト横型オート・縦型オート・シンプル横型・セクション横型など 6 種類。
カット方式フルカット(完全に切る)/ ハーフカット(台紙を残す)。
フォントスケール0.4x〜1.4x。テキスト量が多い場合は小さくするとラベルに収まりやすい。
座標印字ON/OFF。座標をラベルに含めるかどうか。
QR コードON/OFF。標本の識別情報を QR コードで印字。
🏷

テープ幅・収録情報量・用途に応じて 6 種類のレイアウトから選択できます。レイアウトはプレビューで確認してから印刷できます。

レイアウト名推奨テープ幅特徴
横型オート(推奨)24〜36mmテキスト量に応じてラベル長が自動延長。QR コードが右側に大きく配置される。情報量が多い標本に最適。
縦型オート12〜18mm縦方向に要素を並べる。試験管・ビン向け。QR コードは末尾に配置。
シンプル横型18〜36mm固定長レイアウト。テキスト溢れ時は列追加で横延長。
セクション横型24〜36mmID・日付・地点など項目を縦線で区切って並列表示。一覧性が高い。
ミニラベル12mm標本 ID と QR コードのみの超コンパクト型。ピンセット収納の小型標本向け。
カスタム全幅印刷する項目を個別に選択して構成するモード。
💡 フォントスケールの目安 採集者名・種名・メモを全てラベルに含める場合は 0.5〜0.6x、ID と日付だけなら 0.8〜1.0x が読みやすいサイズになります。印刷前にプレビューで必ず確認してください。
🎙

網・虫かご・ルーペを持ちながらの採集中でも、声だけでアプリを操作できます。設定で有効にすると常時マイクがウェイクワードを待機し、呼びかけると音声コマンドモードが起動します。

セットアップ
1
設定 → ハンズフリー → 有効にするマイク権限の許可を求めるダイアログが出た場合は「許可」を選択。
2
ウェイクワードを設定するデフォルトは「猫」。誤検知しにくい 2〜3 文字の単語を推奨。「猫」「はじめ」「スタート」など。
3
採集フォームを開いた状態で話しかけるウェイクワードを検知すると音声コマンド待機状態になります。
4
コマンドを発話する以下の音声コマンド一覧を参照。
音声コマンド一覧
コマンド(ウェイクワード後)動作
「登録」現在の入力内容で標本を登録する
「写真」カメラを起動してシャッターを切る
「印刷」直前に登録した標本のラベルを印刷する
「録音」音声録音を開始(もう一度で停止)
「録画」動画撮影を開始(もう一度で停止)
「ログスタート」移動ルートの記録を開始
「ログストップ」移動ルートの記録を停止
「キャンセル」音声コマンドモードを終了
⚠ 認識精度について Android 標準の音声認識エンジンを使用しています。風の強い環境・虫の鳴き声が大きい環境・雨中では認識精度が低下します。ウェイクワードは短く明瞭に発話してください。長いウェイクワードや濁音の多い単語は誤検知・未検知の原因になります。
バッテリーと常時マイク

ハンズフリーモードはマイクを常時使用するため、通常より電池消費が増加します。長時間の野外調査では予備バッテリーを携帯するか、使用しない時は設定からハンズフリーをオフにしてください。

📷

標本ごとに写真・動画・音声を紐付けて記録できます。撮影・録音したファイルはアプリ内に保存され、エクスポート時に ZIP に含まれます。

対応メディアの種類
種類形式用途
写真JPEG標本の外観、採集環境、スポット写真など。複数枚追加可能。
動画MP4生態行動・鳴き声の映像記録。
音声M4A / AAC鳴き声・環境音の録音。ハンズフリーモードとの連携も可能。
メディアプレビュー画面

標本詳細画面からメディアをタップすると専用のプレビュー画面が開きます。

写真:ピンチでズーム・スワイプで次の写真へ移動。
動画:インライン再生。シークバーで任意の位置へ移動可能。
音声:再生ボタン + 波形表示。波形をタップして任意の位置から再生できます。

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記録した全採集地点を地図上にピン表示します。地図は OSMDroid ライブラリをベースにしており、複数のタイルソースに切り替え可能です。

対応タイルソース
タイル特徴
CartoDB(標準)シンプルで見やすい灰色ベースの地図。デフォルト設定。
国土地理院 標準地図日本の詳細な地形・地名を収録。山岳・渓谷名も表示。
国土地理院 空中写真航空写真。植生・地形を視覚的に確認したい場合に有用。
地図の操作

ピンをタップすると採集地点の概要(地点 ID・採集日・標本数)がポップアップ表示されます。コンパスアイコンをタップすると地図が北向きにリセットされます。スケールバーが現在の縮尺を表示します。

右下の FAB ボタンからルートログの録音開始・停止も可能です(詳細は次節参照)。

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フォアグラウンドサービスとして GPS ログを記録し、調査中の移動ルートを後から地図上で確認できます。調査エリアの把握や次回訪問時のルート計画に役立ちます。

録音の開始・停止
1
採集地図画面の右下 FAB「● REC」をタップで記録開始。ステータスバーに録音中インジケーターが表示されます。
2
記録中はアプリをバックグラウンドに移しても継続します。
3
「■ STOP」をタップまたは通知からも停止できます。
4
記録したルートは「ルートログ一覧」画面で日付順に管理されます。
📌 エクスポートへの反映 エクスポート時に「移動ログ」シートが XLSX に追加されます。各地点の緯度・経度・時刻・速度が行単位で記録されています。
📦

「履歴」画面の右上メニュー →「エクスポート」を実行すると、選択した期間・地点の採集データを ZIP ファイルとして書き出せます。ZIP には XLSX ファイルと写真・動画・音声ファイル一式が含まれます。

XLSX のシート構成
Locations
地点 ID・緯度・経度・標高・住所・採集日・地点名
Specimens
標本 ID・種名・採集方法・採集者・メモ・標本番号
Photos
写真ファイル名・撮影日時(パスはハイパーリンク)
Videos
動画ファイル名・撮影日時
Values
カスタムフィールドの値(フィールド名・値のペア)
RouteLogs
移動ルートの緯度・経度・時刻・速度
💡 Photos シートのハイパーリンク Excel で開くと写真セルがハイパーリンクになっています。ZIP を展開した後、同じフォルダに XLSX と photos フォルダを置いておくとリンクをクリックして写真を直接開けます。
📥

エクスポートした ZIP ファイルを別の端末に転送し、インポートすることでデータを移行できます。PC で編集した XLSX を単体でインポートすることも可能です。

インポート手順
1
「履歴」画面 → 右上メニュー → 「インポート」をタップ。
2
ファイルマネージャーからエクスポート ZIP(または XLSX)を選択。
3
確認ダイアログで「インポート実行」。重複する地点 ID は上書きされます。
⚠ 注意 インポートは既存データへのマージです。同じ地点 ID が存在する場合は上書きされます。大切なデータは事前にエクスポートしてバックアップを取ってから実行することをお勧めします。
✏️

採集分野・研究目的に合わせて独自の入力項目を追加できます。追加したフィールドは全標本の入力フォームに表示され、値はエクスポートの Values シートにも出力されます。

フィールドの種類
種類
テキスト同定者、標本の状態、保管場所
数値体長(mm)、個体数、pH
日付同定日、送付日
チェックボックス同定済み、ラベル貼付済み
設定方法

設定 → カスタムフィールド → 「+ フィールドを追加」。フィールド名・種類・必須かどうかを設定します。作成後は採集フォームの下部に項目として追加されます。順序はドラッグで変更可能です。

⚙️
カテゴリ設定項目
印刷設定テープ幅 / レイアウト / フォントスケール / カット方式 / 座標印字 / QR コード表示
ハンズフリー有効/無効 / ウェイクワード / 感度調整
地図地図タイルソース / ピンスタイル
採集デフォルト採集者名(初期値)/ 採集方法(初期値)
カスタムフィールドフィールドの追加・編集・削除・並び替え
データ管理全データのエクスポート / データの消去
🔵 Bluetooth でプリンターが見つからない
プリンターの電源を入れ直してください。Android 設定の Bluetooth をオフ→オンにすることで検索が再起動します。また、近くに複数のBLE機器がある場合は干渉の可能性があります。「近くのデバイス」権限を確認してください(Android 12 以降)。
🔵 印刷はされるが文字化けしている
フォントスケールが大きすぎてテープ幅に収まっていない可能性があります。フォントスケールを 0.5x〜0.6x に下げてプレビューで確認してからもう一度印刷してください。
🔵 GPS が全く取得できない・精度が著しく悪い
位置情報権限が「アプリの使用中のみ」になっているか確認してください。ルートログ機能を使う場合は「常に許可」が必要です。また屋内・地下・林内の深部では取得に数分かかることがあります。いったん開けた場所に出て座標を確定させてから林内に戻ることをお勧めします。
🔵 音声コマンドが全く反応しない
マイク権限が付与されているか確認してください。またハンズフリーモードの設定が「有効」になっているか確認してください。一部のメーカー(Huawei・OPPO など)はバックグラウンドでのマイクアクセスを省電力設定で制限する場合があります。バッテリー最適化の除外設定にアプリを追加してみてください。
🔵 エクスポートした XLSX を Excel で開くと写真のリンクが切れている
ZIP を展開したフォルダと XLSX を同じ場所に置いてください。photos フォルダが XLSX と同じディレクトリにある状態でリンクをクリックすると写真が開きます。OneDrive や Google Drive など別の場所にファイルを移動するとリンクが無効になります。
🔵 アプリがクラッシュする・突然終了する
アプリを完全終了してから再起動してください。改善しない場合は設定 → アプリ → FieldLabel Collector → ストレージ → キャッシュを消去 を実行してください(データは消えません)。それでも発生する場合はお問い合わせ先(kutu92xjoo@gmail.com)まで端末機種・Android バージョン・発生手順をご連絡ください。
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